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【保存版】万病のもと!冷え性の種類と原因を徹底解剖

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体は温かいのに、手や足がいつも冷たいと感じる「冷え性」で悩んでいる方は多いと思います。
実は冷え性にもタイプがあります。
自分がどのタイプの冷え性なのか知る事で、より的確な症状改善が行えると思いますので、本記事では冷え性をタイプ別に紹介させていただきます。

目次

1, 冷え性とは

冷え性は、特に手や足の先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず冷えているような感覚が常に自覚される状態のことです。

しかし、病態として統一的な定義は確立していないので西洋医学的には、冷え性は病気ではないということになります。

1-2, 冷え性の症状

主な症状は手足が冷たい、肌あれ、頭が痛い、手足が冷たく寝付けないといった症状が現れます。

特に女性の場合は体の冷えに伴い生理痛、生理不順、不妊を引き起こす場合もあります。
顔色が悪くなる、片頭痛、熟睡できない、集中できない、疲れやすい、イライラするなど体に様々な不調をもたらしてしまうのです。

 

1-3, 病院での治療はあるの?

冷え性は、内科・婦人科で診察を行ってくれる病院が多いようです。

ですが、西洋医学では病気とみなされていないので、病院によっては適切な対応が受けられない場合もありますが、漢方薬を取り扱っている病院だと症状に合わせて漢方薬を処方してくれます。冷え性は直接的に治る薬はなく体質改善や補助しか行えませんので、生活習慣の見直し、改善が必要になってきます。

2, 冷え性の原因

「冷え」の原因は血行がよくないと事だといわれています。

人間に体は体温を保つための熱を作り出し、熱を保つための機能があることで常に温かい状態ですが、体中に熱を運ぶ血流が悪くなると毛細血管まで熱が行き渡らなくなるために体が冷える状態になってしまいます。

そのため手や足先の末端に血液が流れにくくなることで、冷たくなってしまうのです。

では、血流の流れが悪くなってしまう具体的な原因を紹介させていただきます。

 

2-1, 筋肉量

筋肉は血流を補助する働きがあるので、筋肉量が少なかったり、筋肉の動きが小さかったりすると血の巡りが悪くなってしまい冷え性につながると考えられています。

男性よりも女性に冷え性の方が多いのはこの筋肉量が関係しているからなのです。

男性よりも女性は筋肉が少ない、筋肉が付きにくいので冷え性に悩まされる可能性が高くなります。

 

2-2, からだの歪み

ハイヒールを履く、誤った姿勢で長時間を過ごすことで体が歪みますよね。

この歪みが血液の流れを阻害してしまい、血流が悪くなってしまいます。
歪みから筋肉のコリが発生してしまうため、血流を悪くしてしまうこともありますし、ひどい歪みの場合は骨によって血管そのものが圧迫されてしまう場合もあります。

体に歪みがあることで、通常あるべき姿の血管の形が変形しているような形をイメージしていただくとイメージされやすいと思います。

2-3, ストレス

ストレスにより自律神経のバランスが乱れてしまうと、血流が悪くなる原因となってしまいます。

ストレスにより交感神経が緊張すると血管が伸縮してしまい血流が悪くなり、体温調節をする働きがある自律神経のバランスが崩れてしまうと体温調節機能がうまく機能しなくなってしまいます。

 

3, 冷え性の種類

冷え性にはタイプがあります。

自分の冷え症タイプを確かめる事で、より効果的な対策が行えるでしょう。
それでは冷え性をタイプ別に紹介させていただきます。

 

3-1, 全身性冷え性

全身に渡って冷えを感じる冷え性です。

高齢者や過度なダイエットを行う等、新陳代謝が低下した人に見られる冷えの症状です。

全身性冷え性の場合、体の筋肉量が少ないことで新陳代謝や内臓機能が低下してしまう為、エネルギー不足になることが原因でおこります。手や足だけではなくもっと広範囲にわたり冷え性、若しくは全身に冷えを感じるのが特徴です。

肩凝りや首の凝り、頭痛、生理痛の悪化、風邪をひきやすくなる、血色が悪い、貧血気味であるといった体調のトラブルも起こしやすくなります。

 

3-2, 末端性冷え性

冷え性の種類の中でも特に多いのが末端冷え性で、冷えの初期症状ともいわれているタイプの冷え性になります。

体全体で熱量が不足していること、血流が悪い状態なので、食生活の偏りや運動不足がこのタイプの原因です。

手足が極端に冷える、冷えを感じるとなかなか温まらない、トイレの回数が少なくむくみやすい、めまいや立ちくらみ、肌の乾燥といった症状が出やすいのが特徴です。

 

3-3, 内臓冷え性

内臓が冷えてしまう冷え性のことを言います。

お腹が冷える、厚着をしていても体が冷える、倦怠感、風邪をひきやすいといった症状があります。中は冷えていますが体の外は温かいので、冷えていても火照ったり汗をかくこともあります。

内臓タイプ冷え症では、体外の気温が低くなった状態でも自律神経の一つである交感神経の働きが弱く、手足の血管を収縮させないために血液を体の中心である内臓に集めることが出来ないので、内臓が冷えてしまっている状態です。

内臓が冷えると内蔵の機能が低下するので、膀炎や機能性胃腸障害などを起こしやすくなるのですが、手足は暖かいため、症状に気づきにくいのです。

内臓タイプ冷え性の改善や予防に役立つ食事方法としては、熱になりやすい栄養素であるたんぱく質を摂ることが重要です。

3-4, 水分冷え性

水分を過剰に摂取する、体内に水分を溜め込みやすい水分代謝が悪い体質からくる冷え性です。水分の摂取に対して、水分の排出がうまくいって行かず体内に水分が蓄積してしまい、水分によって体が冷えてしまっている状態です。

特徴としては、日頃から水分を摂り過ぎてしまっている、便秘、または下痢を繰り返す、汗をかきにくい、若しくは汗かき、多汗症である、むくみやすい、下半身太りといった症状があげられます。

水分摂取は必要ですが、体が水分を排出できないと水分が体内に溜まったままの状態になってしまい、体を冷やす原因になってしまいます。冷たい飲み物の飲みすぎ、必要以上の水分補給は控えましょう。

3-5, ストレス冷え性

ストレスを溜め込み過ぎることにより自律神経のバランスが悪くなることが原因です。

自律神経には体温調節をする働きがある為、自律神経のバランスが崩れてしまうと体温調節機能がうまく働かず結果的に冷え性を引き起こしやすくなってしまうのです。

またストレスが多いと慢性的に交感神経が活発になっています。このような状態では筋肉が固くなっているので、その中を通る血管も細く縮んでしまいます。

交感神経が活発になると心臓・肺・脳へつながる血管は広がって血流がよくなりますが、反対にほかの部分へつながる血管は細くなり血流が悪くなります。

こうして手や足をはじめとした体の末端に十分な血液が流れなくなってしまってしまいます。

日頃からストレスを感じている方はもちろん、落ち込みやすい、気分にムラ、食欲不振、疲労感や倦怠感などを感じている方は注意が必要です。

3-6, 隠れ冷え性

冷えているという自覚症状はないものの、実際には冷えているのが隠れ冷え性です。

自分では、冷え性ではないと思っている人でも、実は隠れ冷え性という場合がしばしばありますので、このタイプの冷え性は一番性質が悪いと言っても過言ではありません。

どんなことが起きているのかというと、手や足は温かいが、実は内臓の温度が低い状態になっています。症状としては、手が火照る、急に顔や頭が火照り酷い時には汗が出てくる、イライラしやすい、顏が赤くなることがある、足裏が火照る、口内炎ができやすい、便秘気味などの症状があります。

その意味では内臓タイプの冷え性とも言えるのですが、冷え性という自覚がないので、改善が遅れると各種の内臓の悪化を招いてしまう恐れがあります。特に男性の方はこのタイプの冷え性が多いので、注意が必要です。

4, 改善方法

血の巡りが悪くなり末端に血液が流れにくくなることが冷え性の原因なので、

全身に血流が流れるように血流がよくなるようにしていきましょう。

4-1, 食事

体を温める食材を食べるようにしましょう。

おすすめの食材は生姜、ねぎ、ニンニク、ごぼうです。
内臓を温めるために、冷たいものの食べ過ぎや飲みすぎには気を付けるようにしましょう。

また、たんぱく質を摂るようにしましょう。

たんぱく質は筋肉や臓器の構成成分として重要な栄養素です。
たんぱく質を多く含むのは、肉や魚、大豆などですが、たんぱく質は食べるだけでも体を温めてくれることと、四肢末端型冷え症の予防・改善には必要な栄養素です。
カロリーや脂質が気になる場合は、高タンパク低カロリー食材である鶏の胸肉、豚ひき肉、鮭がおすすめです。

4-2, 運動

指先などの末端にも血液が流れるように運動を心がけましょう。
運動をすると体の筋肉を使う為、自然と血液の流れがよくなります。

いきなりスポーツジムに通うということではなくていいので、日常生活で行える運動を心がけましょう。

例えば1駅分歩く、エスカレーターではなく階段を利用するといった日常生活内でこまめに体を動かす工夫を行いましょう。

適度な運動はストレス発散にもなります。ストレスを溜めることは冷えの原因になるので、運動でストレスも発散してリフレッシュしましょう。

4-2-1, 筋力トレーニング

筋肉は血流を補助する働きがあるので、筋力トレーニングを行いましょう。

特に、脚は第二の心臓と呼ばれているように、脚の筋肉を鍛えることで最も血流量が多い脚の静脈の血流を素早く心臓へ戻すことができるようになり、全身の血流がよくなります。下半身の筋力をつけるために、「スクワット」がおすすめです。

4-3, 入浴

入浴はシャワーのみで済まさず、湯船に浸かってからだを温めるようにしましょう。

お湯の温度は39度から42度以下で、かけ湯を行いゆっくりと首まで浸かるようにしましょう。

実は熱いお湯では体の芯から温まらないのです。
熱いお湯の方が体が温まるような気がしますが、42℃以上の熱いお湯では血管が収縮し交感神経を刺激させてしまうため、体の皮膚のような表面しか温められないですし、熱いお湯だと長い時間入っていることができないので、お風呂から出た直後に湯冷めをしてしまいます。

 

4-4, マッサージ

血流がよくなりようにマッサージをしましょう。

特にお風呂上りは血行がよくなっているので、その時に行うとより効果的です。

入浴後のマッサージも血流量を増やすには有効です。足なら膝から足首までの下腿部や足部、手なら上腕・前腕・手部のマッサージがオススメですよ。

マッサージはむくみ予防にも効果的です。

4-5, 姿勢を直す

歪みから筋肉のコリが発生してしまうため、血流を悪くしてしまいます。

ひどい歪みの場合は骨によって血管そのものが圧迫されてしまう場合もあります。

正しい姿勢を心がけましょう。
正しい姿勢とは、天井から頭をつられているような、ピンと背筋が伸びた状態を指します。腹筋を使ってお腹を凹ませて、お尻の穴をきゅっと締めます。そして、あごを引き、横から見た時に首のつけ根・肩・ひじ・くるぶしの位置が一直線になるよう意識しましょう。

正しい姿勢は下腹部のダイエットや骨盤底筋群の強化にもつながり、ダイエット効果も期待できます。

5, まとめ

身体の各所に必要な栄養を届けることと同時に、不要な老廃物を回収する役割を担っているのが、血液です。血行不良になるとこの循環がうまくいかなくなるため、様々な不調が出てきます。

「冷え性」の原因もこの血液が関係していましたね。
冷たいところだけを温めるのではなく、体の中から温めることを意識して血行を良くすることを心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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