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レーザー治療は時代遅れ!?下肢静脈瘤の最先端治療とは?

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医療の進歩によって下肢静脈瘤の治療方法も大きく変わってきています。従来のストリッピング手術に始まり、主流となったレーザー治療。そして最近はまた別の最先端医療も現れています。本記事ではレーザー治療のいろいろな種類を解説し、あなたにあった治療方法をご案内します!

目次

1, 下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは足の静脈弁に異常があり、血流の逆流が起きるため、血液の停滞が起こりそれが静脈の壁に当たることで壁がコブのように膨張します。
それが下肢部のむくみとして現れる病気です。
症状としては痛みやかゆみ、だるさを伴うケースも多く、今や日本人の10人に1人が下肢静脈瘤の疑いがあるとも言われています。

下肢静脈瘤の仕組み

2, 下肢静脈瘤は全部で4種類

レーザー治療を始め、各治療法を見ていく前に、下肢静脈瘤の種類について解説をします。

2-1, クモの巣静脈瘤

クモの巣静脈瘤とは健康被害のない軽度の下肢静脈瘤です。
クモの巣のように、血管が表面に浮き上がってくることが発病のサインです。
基本的に治療の必要はありませんが、深部にある静脈が機能不全を起こしている予兆として現れることもありますので、医療機関での診察をおすすめします。

2-2, 網目静脈瘤

網目静脈瘤とは、こちらも健康被害のない軽度の下肢静脈瘤です。
クモの巣静脈瘤と違い、血管が青っぽく網目のように見えるようになります。

2-3, 側枝静脈瘤

側枝(そくし)静脈瘤とは、健康被害の出る下肢静脈瘤であり、主にレーザー治療の対象となります。前述の2つと異なり大きく瘤が現れます。

2-4, 伏在静脈瘤

伏在(ふくざい)静脈瘤も健康被害の出る下肢静脈瘤です。こちらもレーザー治療の対象となります。発生する場所は足の付け根からふくらはぎの広範囲にあたり、血管に沿って大きな瘤が蛇行するようにうねりながら表在化するのが特徴です。

もっと詳しい下肢静脈瘤の症状の解説に関しては
<【症例多数】抑えるべきは4つ!下肢静脈瘤を症状別に解説!>をご覧ください!

3, ストリッピング手術

下肢静脈瘤の手術方法として、昔から選択がされてきたのが「ストリッピング手術」です。
ストリッピング手術とは、血液の逆流が起きている静脈を引き抜いてしまう手術方法です。問題のある血管を引き抜いてしまうため、下肢静脈瘤の発生する根本的な原因を除去することができますが手術後、内部で出血を発生したり合併症が発病するケースもあることが問題視されています。

ストリッピング手術
その欠点を補うような形で考案されたのが血管内焼灼術と言われるレーザーやラジオ波を用いた治療方法です。

4, レーザー治療(血管内焼灼術)

血管内焼灼術と呼ばれる、レーザーやラジオ波を用いた治療方法に関して解説をしていきます。この記事では血管内焼灼術をまとめて、「レーザー治療」と表記させていただきます。

4-1, レーザー治療とは?

レーザー治療とは従来のストリッピング手術と異なり、逆流の起きている血管内にレーザーの熱をあてることで静脈の内側を焼いて塞ぐという治療方法です。
焼いて塞がれた静脈は次第に細くなり血液が流れなくなるので下肢静脈瘤が改善します。
一般的にはストリッピング手術よりも後遺症が軽いと言われていますが、使用するレーザーの種類によって効果は大きく異なるので注意が必要です。

4-2, レーザー治療のメリット、デメリット

  • レーザー治療のメリット

・ストリッピング手術と異なり、針を刺すだけなので術後の傷が目立ちにくい。

・手術後の皮下出血や後遺症が残りにくい(選ぶレーザーやラジオ波の種類によって異なります。)

  • レーザー治療のデメリット

・皮膚から浅い部分の静脈には適用できないため、下肢静脈瘤の種類によっては手術ができない。

・十分な麻酔が必要

・熱を使うため血栓ができやすい。血栓ができるとエコノミークラス症候群が発病しやすくなる。(レーザーの種類による)

(保険適用レーザー実験での血栓が生じる例)

4-3, レーザー治療の後遺症が残る例

レーザー治療で皮下出血が起こると、このように大きくアザが残ってしまいます。

(保険適用レーザーでの皮下出血例)

4-4, レーザー治療の種類

前述の通り、レーザー治療には様々な種類があり、どれを選ぶかによって手術費用や術後の後遺症などに大きな変化が現れます。
なるべく治療費を安く抑えたい、少し高くても確実に治るものがいい、後遺症は起こしたくない!など様々なニーズがあると思いますので1つ1つ正しく知り、適切なレーザー手術を選んでください。

4-4-1, 保険適用レーザー

レーザー治療の中ではもっとも従来型の手術方法です。保険が適用されるレーザーを使用するため、手術費用は安く、3割自己負担で受けることができます。

しかし、痛み止め薬を必ず飲まねばならず、重度の血栓ができる確率も高く、治療効果も99.7%と完璧ではありません。

リスクが伴うレーザーになるため、保険適用レーザーでの治療を採用していない病院もあるほどです。

4-4-2, 保険適用ラジオ波

次に保険適用ラジオ波での治療方法です。
保険適用レーザーと比較しすると劇的に改善した治療方法というわけではありませんが、保険適用レーザー治療のデメリットを緩和したまま、3割自己負担で受けることができるので、治療費を安く!というのが優先的な方には選択されやすい治療方法です。

4-4-3, 自由診療最新型レーザー

最後に紹介するのは、保険適用外の自由診療最新型レーザー手術です。

データによると、痛み止め薬を飲む必要はほとんどなく、重度の血栓や皮下出血が報告されるケースもなく、治療効果も約100%と、従来型のレーザー手術における欠点を見事に改善した治療方法です。

「最新型マイクロパルス波レーザー治療」とも言われており、「焦げない」「痛くない」「皮膚が紫にならない」「血栓ができない」という世界最先端治療です。

一方で、自由診療となるため手術費用は高額です。メリットデメリットをよく天秤にかけて判断する必要があります。

5, レーザー治療を超える「スーパーグルー治療」

最新型レーザー治療ってすごい…と思われた方も多いと思いますが、さらにそれを超えると言われる「スーパーグルー治療」というものが近年脚光を浴びています。欧米発祥の最先端医療であるため、手術費用は高額…しかも日本で受けられるクリニックはわずか…という治療にも関わらずなぜそこまで患者さんを惹きつけるのか、その詳細を解説していきます。

5-1, スーパーグルー治療とは?

レーザー治療のデメリットや後遺症発生の根本的な理由は「熱を使う」ことにあります。

しかし、スーパーグルー治療とは瞬間接着剤(スーパーグルー)を静脈に流し込み、血管を塞ぐという治療方法のため「熱を一切使いません」つまり、熱に起因していた皮下出血や、痛み、多量の麻酔などとはどれも縁がなく、治療時間も短いためレーザー治療をも超えると評判です。

5-2, スーパーグルー治療のメリット、デメリット

  • スーパーグルー治療のメリット

・治療時間が約数十秒で終わる
・皮下出血や痛みの発症が起きにくい
・すぐに飛行機に乗れる

など多数

スーパーグルー術後

  • スーパーグルー治療のデメリット

・保険適用外の自由診療であるため治療費が高価
・グルーアレルギーがある場合には受けられない
・日本で治療を行っているクリニックがわずか

スーパーグルー治療に関しては<大注目のスーパーグルー治療!下肢静脈瘤の救世主を探る!>こちらで特集を組んでおります。

5-3, 治療をうけられる医療機関

日本はおろかアジアで唯一スーパーグルー治療を実施しているのは東京都文京区の水道橋駅からすぐ近くにある「東京血管外科クリニック」です。(2017年1月現在)

最近では下肢静脈瘤に悩む海外からの患者の受け入れも行い、スーパーグルー治療を数多く施術しています。

<東京血管外科クリニック>

住所:        東京都文京区後楽1-1-1 TKセントラルビル2階
電話番号: 03-3556-4103 0120-98-1313
診療時間: 午前10時~午後1時・午後3時~午後7時(休診日・木曜・日曜)
診療科目: 心臓血管外科 外科 皮ふ科 形成外科 内科
<公式サイトはこちら>

6, まとめ

下肢静脈瘤のレーザー治療と、その上を行く、スーパーグルー治療に関してまとめてみました。
あなたにあった治療法が見つかり、健康な生活が遅れることをお祈りしています!

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