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【医師監修】下肢静脈瘤の予防と改善はこの4つで決まり!

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下肢部のむくみにサインが出る下肢静脈瘤。
最近ではメディアでも話題となっており、発病を心配する方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?どんな病気もまずは予防が肝心です!

下肢静脈瘤が発病する原因とその予防策について詳しく見ていきましょう。

目次

1, 下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは脚(足)にボコボコとした膨らみができる病気のことです。
心臓から動脈を通って足先へ送られた血液は、静脈を通って心臓に戻ります。その時に重力に逆らい上に上がろうとする血液を支える「静脈弁」がうまく閉じることができずに血液が下に落ちていくため、落ちる血液と上に向かっていく血液がぶつかり血液が滞留し、それが静脈の壁に強く当たり壁がコブのように膨張します。それが下肢部のむくみとして現れる病気です。

2, 下肢静脈瘤になる原因

端的には、血流が下肢静脈でよどんでしまい静脈の血圧が上昇することが原因です。

動脈を通じて足先まで流れた血液は、静脈という坂道を通じてまた心臓へと登り、戻っていきます。静脈弁は重力で下に落ちようとする血液を支えて心臓方向に血液を流し逆流を防止するという役割があります。その静脈弁が正常な働きをしなくなると心臓方向に上がった血液がまた下に落ちてきて、そこでぶつかり前に進めず交通渋滞が起きているような状況になります。この状態が続くと下肢静脈瘤と呼ばれるコブができます。これが下肢静脈瘤の原因です。

正常な静脈弁 下肢静脈瘤の仕組み

では、静脈弁が正常に働かなく原因はどういったことにあるのでしょうか?

2-1, 静脈弁の外的な損傷

体内の状態に起因せず、外傷を受けたために、弁が直接的に破壊をされることで下肢静脈瘤が発生する状態です。

2-2, 下肢部の静脈圧上昇

下肢部の静脈圧が上昇することが原因となり下肢静脈瘤が発生するパターンです。主に下記4点が静脈圧上昇につながります。

  • 歩行や運動不足によって全身の血流が悪化しているケース
  • 妊娠、出産、肥満などに伴に静脈の外からの圧迫をされているケース
  • 血栓症などによる静脈内の閉塞、狭窄が発生しているケース
  • 心臓弁膜症などに伴う、心臓の汲み上げ機能低下しているケース

4-3, 静脈拡大による弁接合不全

腎不全、心不全、妊娠に伴う、全身の血液量増加が原因となり下肢静脈瘤が発症するパターンです。

3, 下肢静脈瘤の予防法

原因がわかったところで、次は本題の予防法を見ていきましょう。

自宅でできるエクササイズや、普段の生活習慣の見直し、弾性ストッキングまで幅広く紹介をしていきます。予防はもちろん大切ですが、それだけで満足せずに、状態によっては医療機関で検査を受けるようにしてください。

3-1, 自宅でできるエクササイズ系(重力利用法)

重力利用法とは、その名の通り、重力を利用して足の先から心臓へ戻る血液の循環を良くすることで下肢静脈瘤を予防する方法です。足にむくみができやすい根本的な理由は、足が心臓から最も遠く下にある部位であり、心臓に血液が戻る時に一番重力の影響を受けやすいためです。つまり足を心臓よりも高いところにキープできれば血流は改善するため、下肢静脈瘤の予防になります。

3-1-1, ゴキブリ体操

ゴキブリ体操とは、ひっくり返ったゴキブリのように仰向けになり、手足を上にあげバタバタと揺らすエクササイズです。

自宅でないと、なかなかこの体操をすることは難しいかもしれませんが、血流の停滞を改善させるには効果的です。

 

3-1-2, 足はさみ体操

足はさみ体操とは、仰向けの状態から腰を手で持ち上げ足を高く伸ばし、前後に動かす体操のことです。

腰を両手でグッと持ち上げ足を高いところでキープできるため、血流の促進につながり、有効な予防策となります。

3-2, 自宅でできるエクササイズ系(骨格筋ポンプ)

次は骨格筋ポンプを利用した血流促進エクササイズです。ふくらはぎにある筋肉を刺激し締めることで、下肢部にある深部静脈をポンプ作用で圧迫します。そうゆることで静脈弁が閉じることにつながり、血液の逆流、対流を予防することができます。骨格筋ポンプ作用を利用した下肢静脈瘤の予防方法は、医師もおすすめしています。

それでは、どんなエクササイズで筋肉を刺激するのが効果的なのか見ていきます。

3-2-1,

ふくらはぎポンプ法

ふくらはぎポンプ法とは、ふくらはぎの筋肉を刺激することで、ふくらはぎの静脈弁を閉じ、血流を促進する予防方法です。代表的な体操の仕方としては、壁に手をついて段差の上につま先だけを乗せるような形で立ち、背伸びをして戻すことを繰り返す運動などが挙げられます。

3-2-2, 足ポンプ法

足ポンプ法とは、足の甲の筋肉を動かすことで足の最深部から骨格筋ポンプ作用を働かせ、上へ上へと血流を促進していく予防方法です。代表的な例としては、椅子に座って足を組み、上に来ている足の足首を曲げたり伸ばしたり、ぐるぐる回す運動をする足首体操。足の指でジャンケンをする足指ジャンケンなどが挙げられます。​


3-3,
生活習慣の改善

ここまでは簡単にできるエクササイズを用いた予防法をお伝えしましたが、やはり何よりも大切なのは生活習慣を見直し、そもそも下肢静脈瘤になりにくい身体作りをすることです。
どんな点に気をつけた生活をすればいいのか解説をしていきます。

3-3-1, 肥満の解消は予防につながる

実は最も多い原因は肥満です。お腹の皮下脂肪が増えてくると、心臓へ向かう太い下大静脈を圧迫し、静脈血流の邪魔をします。その影響が足の付け根の血流停滞を引き起こし、下肢静脈圧が上昇、最終的に下肢静脈瘤へとなるのです。バランスの良い食事をすること、お酒を飲みすぎないこと、適度な運動を毎日することで肥満を解消することは、下肢静脈瘤の予防に効果的です。


3-3-2,
長時間の立ち仕事、座り仕事で気をつけること

常に同じ姿勢が続くような立ち仕事や座り仕事は血流の停滞を招きやすいので下肢静脈瘤につながります。
同じ体勢が続くことが問題ですので、合間合間に体を動かしたり、足指じゃんけんをすることで予防をしてください。

3-3-3, 運動不足の解消はやはり大切

運動をすることは前述の肥満の解消だけでなく、全身の血流のめぐりを活発にする効果があります。ウォーキングやランニングなどで骨格筋ポンプ作用を刺激してあげることは、予防と改善に非常に効果があります。

3-3-4, ハイヒールを履きすぎない

ハイヒールを毎日のように履く女性も多いと思いますが、ウォーキングシューズ、スニーカーなども履くことで下肢静脈瘤の予防につながります。。
ハイヒールは足を細く見せる効果がありますが、ふくらはぎの筋肉を長期にわたって強張らせるため、静脈血流を悪化させてしまいます。

3-4,

弾性ストッキングの使用

弾性ストッキングは正しいものを選び、正しく履けば、非常に効果的な予防方法となります。医療用弾性ストッキングは、下肢静脈瘤の保存的治療法と呼ばれています。下肢部の表在静脈を圧迫することで、深部静脈への血流を促し、血流が停滞しないようにしています。


3-4-1,
正しい弾性ストッキングの選び方

  • 選んでOK→ひざ下までのハイソックスタイプの弾性ストッキング。
  • 選ぶのNG→レギンスタイプ。足首より下を圧迫しないので、逆に静脈の血流を停滞させます。
  • 履くタイミング→足がむくみ出す前から履くことがポイントです。朝出かける前から夕方まで、日中は履き続けるようにしてください。
  • 履き方→医療用弾性ストッキングにはそれぞれに適した正しい履き方があります。シワが寄っている状態では想定する予防ができなかったり

むくみや下肢静脈瘤の予防に適した弾性ストッキングを何点か紹介します。

3-4-2, 医療用弾性ストッキング ベノサン5000

 

弾性ストッキングベノサン5000

医療用弾性ストッキング”ベノサン5000”
楽天でもランキング1位を獲得しているようです。

着圧力は足首42.5hPaふくらはぎ30.6hPaと非常に高く、筋ポンプ機能を支えるのみならず、足首から上に行くに従っての段階圧を採用されているため非常に効果的に血流を促進してくれます。防臭・抗菌作用があるのも嬉しいところ。銀繊維を編み込んであるため、足のニオイや菌を寄せつけずいつでも清潔に保てることもポイントです。

定価:16,200円(2017年1月現在)
<Amazonでの商品詳細はこちら>

 

3-4-3, 医療用弾性ストッキング ベノサン7000

 

ベノサン
ベノサン5000よりもさらに強力に作られた医療用弾性ストッキング。
伸縮性は当社従来比の7倍で、毎日洗濯をしても6か月継続使用ができるため非常に効率的です。

定価:18,360円(2017年1月現在)
<Amazonでの商品詳細はこちら>


3-4-4, シルバーライン

弾性ストッキングシルバーライン

医療機関の知恵を集めて作られた、VENOSAN社の一般向け段階圧ストッキング。
足首は着圧40hPa、ふくらはぎ部分は着圧27hPaになっており、利用的な段階着圧が採用されています。
通常のむくみ、冷え症改善、下肢静脈瘤、リンパ浮腫の予防・治療にまで幅広く使えることが最大の魅力です。医療用のVENOSANと比較しても定価は約1/4程度ですので、お試しとしてもいいかもしれません。

定価:4,104円(2017年1月時点)
<Amazonでの商品詳細はこちら>

4, まとめ

下肢静脈瘤の予防についてお送りしました。
発病すると怖い病気ですから、ぜひ日頃から予防に努めてくださいね。

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