朝起きたら顔がパンパンに膨れてしまっている、まぶたが腫れぼったい……。
こんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
本記事は、そんな顔むくみでお悩みの方に
「顔むくみの原因と対策・解消法」をご紹介いたします。
目次
1.「むくみ」とは?
「顔のむくみ」、「足のむくみ」、
むくみと言えば、主にこの二つをよく耳にするかと思います。
そもそも、「むくみ」とは何なのでしょうか。
身体のむくみは、何らかの原因で静脈の血流が悪くなってしまったり、
リンパ液がうまく流れなくなってしまったりした時に現れます。
血液は全身に水分を運ぶ役割を担っていますので、
何らかの原因によって血流が悪くなってしまうと、
全身または身体のある部分に水分が留まってしまいます。
この溜まった水分によって、いわゆる「むくみ」が起こるのです。
2.顔むくみの主な4つの原因
朝起きて、鏡を見てびっくり!
顔が膨らみ、フェイスラインがぼやけ、なんだか太って見える……。
皆さんはこんな経験はありませんか?
こんな状態では、自分の気持ちも落ち込んでしまいます。
元気が出ないと、むくんだ顔もあいまって、他人に与える印象にも影響してしまいます。
そうならないためにも、原因を突き止めて、顔むくみを改善していきましょう。
2-1.前日のアルコール摂取
お酒を飲むと、いつも以上にトイレが近くなると
感じている方も多いのではないでしょうか。
むくみは水分が原因のはず……。
出している水分は多いはずなのに身体がむくんでしまうのは何故でしょうか。
「お酒=アルコール」を分解させるためには、多量の水分が必要になります。
さらに、アルコールには利尿作用があるため、
飲むことにより体内の水分を「水+栄養素」として体外に排出させてしまいます。
これにより、身体は脱水症状となってしまうため、
防衛反応として「喉が渇いた!もっと水分を下さい!」と指示を出します。
その結果、必要以上に身体に水分を溜め込んだ状態になってしまうのです。
この状態で寝てしまうことによって、朝起きると顔がむくんだ状態になってしまいます。
2-2.塩分・糖分の摂りすぎ
「塩気が多いものはむくみやすい」
これは結構有名な話なので知っている方も多いのではないでしょうか。
それと同じか、人によっては塩分以上に注意しなければいけないものが「糖分」です。
「塩分」と「糖分」を摂りすぎると何故むくんでしまうのでしょうか?
2-2-1.塩分の摂りすぎ
塩気が多いものを食べると喉が渇きますよね。
これは、身体の自己防衛反応のひとつなのです。
人間の体内の塩分濃度は決まっています。
塩気の多いものを食べると体内の塩分濃度が上がり、それを薄めようとして身体が水分を要求します。
その結果、必要以上に水分を身体に取り込むことになり、
排出しないまま寝ることで朝起きたら顔がむくんでしまっているのです。
2-2-2.糖分の摂りすぎ
「糖分を摂りすぎるとむくむ。」
あまり聞いたことがないかもしれませんが、実は意外なことに、糖分の摂りすぎは
塩分よりも注意が必要です。
そもそも、糖分は水分を吸収するという性質を持っています。
そのため、摂りすぎることで身体の中で水分の循環がうまく行われなくなってしまいます。
循環が悪くなった身体は、代謝も悪くなり老廃物が排出されなくなってしまうため、
顔がむくむ原因になります。
また、塩分と比べて糖分は口当たりも良いためついつい食べ過ぎてしまったりすることも考えられますよね。
甘いものが好きな方は、塩分よりも糖分でむくんでしまっている可能性がありますので注意が必要です。
2-3.ホルモンバランスの乱れ
これは女性特有の顔むくみの原因になります。
「生理前や生理中になると顔がむくんでくる」なんて感じる方も
いるのではないでしょうか。
なぜ、生理前や生理中になると、顔がむくみやすくなってしまうのでしょう?
実は、女性ホルモンとむくみには深い関係があります。
女性ホルモン「プロゲステロン」は身体に水分を溜め込みやすい作用があり、
排卵後から生理前(特に生理の10~12日前)は分泌量が増加します。
プロゲステロンは黄体ホルモンの一種で、妊娠に備えた身体を作るためのホルモンです。
体温を上げて(基礎体温の高温期)、妊娠後のために栄養や水分を溜め込む役割を持っています。
そのため、特に生理前は顔むくみになりやすい状態になってしまいます。
3.顔むくみにさようなら!日々の対策4つ
朝、鏡の前でびっくりしないように、前日にしっかりと予防をして対策を取っておきましょう。
3-1.お風呂でゆっくり一息
面倒で入浴をシャワーだけで済ませてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。顔むくみを予防するためには、シャワーではなく湯船にゆっくり浸かることが大切です。
湯船にちゃんと浸かることによって身体全体の血行が促進されるので、
翌朝のむくみが起こりにくくなります。
どうしても湯船に浸かる時間がないときは、
シャワーを浴びているときに足湯をするだけでも効果があります。
足湯専用のバスタブも販売されていますし、持っていない方でも少し大きめの洗面器にお湯を張って20分程つけておくだけでも大丈夫です。
3-2、身体を冷やさない
冷えは万病の元とも言われています。
実は、身体を冷やすことは顔むくみにとっても良くないのです。
身体が冷えると、リンパや血液の流れが悪くなってしまい、循環がうまくいかなくなってしまいます。
身体の外側だけではなく内側からも温めて、冷えないように注意しましょう。
冷たい飲み物を飲むと内臓が冷えやすいので、
常温か温かい物を飲むようにするだけでも違います。
特に夜寝る前に冷たいものをとってしまうとむくみやすくなってしまいますので、
喉が渇いた場合は常温か温かいお湯やお茶を飲むようにしましょう。
3-3、塩分・糖分の摂取を少なくする
味が濃いものは美味しく感じたり、疲れてくると甘いものが食べたくなったりと
生活の中には誘惑がいっぱいです。
しかし、塩分・糖分の摂りすぎは、健康や美容にも悪影響を与えてしまうので注意が必要です。
外食や購入したお弁当など「なんかおいしいな。」と思うことがある方もいるかもしれません。
塩気は食材にうま味を与えてくれるため、外食や販売しているお弁当では少し多めに使われています。
(※最近では健康に配慮したお店やお弁当が販売されているものもあります)
そのため、やはり外食やお弁当よりは自炊をして、塩分調整を心がけほうが良いでしょう。
また、前述のむくみの原因の項目でも触れましたが、特に注意したいのが糖分です。
疲れたりするとついつい甘いものを食べたくなるものです。
これは、身体の反応でもあるのでしょうがないのですが、摂りすぎにはやはり注意が必要です。
「今日はとても疲れたから、いっぱい食べよう!」なんてことを考えて、糖分を摂取しすぎてしまうと、
翌朝、顔むくみが起こってしまう原因になりかねません。
しかし、気にしすぎて全く甘いものを食べないというのも、ストレスを感じてしまいますので、
一日に食べる量を決めておくと良いでしょう。
3-4睡眠不足を改善
睡眠不足は普段の生活にも支障をきたしてしまいます。
顔むくみの予防のためにも、健康のためにもきちんと睡眠をとるようにしましょう。
睡眠不足が続くと、代謝機能も鈍ってしまいむくみが起こりやすくなってしまいます。
また、肌の調子も悪くなり肌荒れやクマなどが顔にできてしまうこともあります。
顔むくみや美肌には、肌のゴールデンタイムと呼ばれる
PM10時~AM2時の間にちゃんとした睡眠をとることで、
成長ホルモンが活性化されて、美肌作りや代謝機能改善にも働きをかけてくれます。
4、簡単!時短!むくみ解消方法
朝起きて、顔がむくんでいる状態では会社に行く元気もやる気もなくなってしまう……。
しかし、朝は解消するためにも、なかなか時間が取れない、こんなお悩みを感じていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、朝忙しくても時間をかけずに、簡単にできるむくみ解消法をご紹介いたします。
4-1、朝起きたら白湯を一杯飲む
朝起きて顔がむくんでしまっていたら、まずは白湯を飲みましょう。
白湯は冷えた身体を中からしっかり温めてくれ、血行や代謝を促進してくれる効果があります。
血行や代謝が上がることによって、余分な水分や老廃物の排泄が進みますので、
顔むくみが改善されていくことがあります。
4-2.首マッサージ
顔むくみ解消にオススメの首のマッサージ方法もあります。
以下の手順に沿って、対策をしてみましょう。
(1)首のストレッチをします。
・首を回す(5周ほど)
・首を右に傾けて、左のラインを伸ばす(5秒ほど)
・首を左に傾けて、右のラインを伸ばす(5秒ほど)
(2)首にクリームを塗ります
滑りが悪いと肌に負担がかかってしまいますので、クリームを塗りましょう。
(3)首筋をさする
指の腹を使って、耳の後ろから鎖骨あたりまでを少し強めの力で左右、
約10回上下になでておしまいです。
4-3.フェイスマッサージ
首のマッサージに加えて、直接顔の血行を改善するマッサージも紹介します。
(1)人差し指・中指・薬指の3を使い、指先を頬骨の下の筋肉にあてます。
(2)3本の指でクルクルと円を描くように筋肉を動かしてほぐします。
(3)次に、5本の指を使い、頬の肉をつまみ外側に広げるように動かしてフェイスラインをほぐします。
(4)最後に5本の指の腹を使い、頬の盛り上がっている部分の筋肉をつまみ、外側に向け動かしながら筋肉をほぐします。
この4つの工程を3分間続けます。
4-4、顔の輪郭のむくみに効くツボ「天柱(てんちゅう)」
(1)図のような首の付け根にある、「天柱」と言うツボに両手の親指をあて、残り4本の指で頭を支えます。
この天柱を、親指で押すと鈍い痛みを感じるはずで、痛気持ちいい感覚が味わえるかと思います。
(2)息を吐きながらゆっくり頭を後ろへ倒し、心地よく感じるまで倒します。
(3)息をゆっくりと吸いながら、頭を起こして行きます。
この工程を5~10回、呼吸に合わせてゆっくりと繰り返していきます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
顔だけではなく、むくみは放っておくと血行が改善されず定着してしまう場合もあります。
朝、すっきりとした綺麗な顔で起きられるように、毎日簡単にできる対策で、
少しずつ改善していきましょう。