むくみに悩んでいる方はすでにいろいろな改善策を試している方も多いのではないでしょうか？
そんなみなさんの中でも、むくみの解消のために「漢方薬」を飲んだことがある人は少ないはずです。
今日は、上手に付き合えば非常に効果的な漢方薬についてまとめていきます。
目次
1, 漢方について
漢方という名前はよく耳にすることが多いと思いますが、
どのようなものを漢方と呼び、普段飲んでいるお薬とは何が違うのか見ていきます。
1-1, 漢方医学と西洋医学の違い
西洋医学が臓器や組織に病気の原因を求め、その原因を治療するために行われる医療であることに対して、漢方医学とは1つ1つの臓器ではなく、体全体を診て、身体の調子を整えることで結果的に病気を治していくという考え方のことです。
そのため、症状だけを診断するというよりは、患者さん一人一人の体質を調べ、各々にあった調合をしていきます。
1-2, 漢方薬とは？
漢方薬というと中国や朝鮮をイメージする人も多いかと思いますが、日本でも江戸時代の鎖国を機に独自の漢方文化が発展をしていきました。
そのため、日本で独自に発展した漢方医学もあるため、中国や朝鮮から漢方の勉強や買い付けにくるケースもあります。一般に漢方薬とは1種類の薬を指すことは少なく、複数の生薬を組み合わせた状態のお薬を漢方薬と呼びます。また、煎じて飲むタイプのものもありますが、エキス剤として飲めるようになっているケースの方が多く、患者さんにとっても手軽に服用できるようになっています。
2, 漢方で改善できるむくみの原因
それでは、なぜ漢方薬がむくみの改善につながるのか、むくみの原因と合わせてみていきたいと思います。
2-1, 水分の摂りすぎや利尿作用の問題
水分を摂り過ぎると、身体に過剰に水分が蓄えられます、
そのため血中の水分量が増えるのですが、それが毛細血管から染み出し、皮膚の下の細胞の間に入り込むことで、皮膚が膨らみ、むくみとして現れます。
また、何らかの理由で尿が出にくくなると、水分が身体の中に必要以上に残るため、これも同じ理由でむくみにつながります。以上のことから、全身の代謝をよくしたり、利尿作用に効果のある漢方薬が効果的になります。
2-2, 血行の問題
血行がよくない状態でもむくみが発生しやすくなります。
特に脚の場合には顕著です。脚は心臓からもっとも遠いところにあるため、血液が心臓に戻る際に強い重力を受けるため血液の停滞が一番発生しやすい部位です。
さらに全身の血行が悪い状態だとその症状も出やすくなりますので、血行の促進に効果的な漢方が効果的です。
3, オススメの漢方薬
それでは本題のオススメの漢方薬の紹介に入ります。
今回取材をした専門医療機関では以下の3つがおすすめということでした。
3-1, 牛車腎気丸（ごしゃじんきがん）
最初は牛車腎気丸です。この漢方薬は、冷え性やむくみ、排尿障害のお薬として処方をされてきました。
中〜高齢者に対して処方されることが多く、その効果は五苓散の数倍とも言われています。効果の高いお薬になりますので、体力の充実している健康な人が服用すると副作用が出る可能性が高いですので、自分の症状に合わせて服用する必要があります。
3-2, 五苓散（ごれいさん）
次は五苓散です。五苓散には身体の中の水分を調整する役割があり、身体の中の水分の循環を手助けします。
そのため、むくみや吐き気、めまいに効果があると言われており、これまでも多くの方が服用しています。また、五苓散には、重大な副作用が起きにくいとも言われているため、その点でも非常に優秀な漢方薬と言えるでしょう。
3-3, 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
最後は当帰芍薬散です。この漢方薬は不妊治療の場でもよく使われるものですが、むくみや冷え性にも効果があります。女性の生理不順の解消にも使われることからもわかるように、当帰芍薬散には、血行をよくして身体を温める効果があります。
4, まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は、漢方薬でむくみを解消する方法について解説をしました。
漢方薬は上手に付き合えば非常に有効なものですので、ぜひ自分に症状にあったものを見つけてください。
