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【症例多数】抑えるべきは4つ!下肢静脈瘤を症状別に解説!

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足のむくみにサインが表れる下肢静脈瘤。
下肢部の血流が停滞をすることで発生する病気ですが、その症状は様々です。
この記事では、それぞれの症状を症例の写真などと合わせて解説をしていきます。

1, 下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは、静脈弁が正常に機能しなくなることで、足の血液が停滞し、それがむくみの症状となって現れる病気のことです。むくみを始め、足の血管が浮き出たり、かゆみを感じたり、気だるさを感じるという症状も現れます。

詳しくは<【徹底解剖】本当は怖い下肢静脈瘤!その原因と予防法を探る>こちらをご覧下さい。

1-1, 日本人の10人に1人が下肢静脈瘤かも?

女性、遺伝、妊婦さんに多いと言われる下肢静脈瘤。

確かに高齢になるにつれ女性に多く見られやすい病気ではありますが、今では国内に1,000万人の患者数が潜伏していると言われています。

つまり日本人の10人に1人が下肢静脈瘤の疑いがあるほど、実は身近に存在する病気なのです。

2, あなたの症状は下肢静脈瘤?

下肢静脈瘤はむくみが発症のサインだとお伝えしましたが、むくみにも多くの種類があり下肢静脈瘤に起因するむくみもあれば、他の病気や、水分のとり過ぎに起因するむくみも多いです。

「むくみ始めたら下肢静脈瘤!」ではなく、むくみの症状によって適切な検査を受けたり、対処方法を選ぶことが大切です。

 

2-1, むくみの症状が全身に出ている場合

全身にむくみが出ている場合は下肢静脈瘤ではありません。

この場合は、腎臓病、心不全、肝硬変、女性ホルモン、過剰な水分摂取、栄養障害、薬剤性起因、甲状腺機能低下症などの疑いがあります。特に忘れがちなのは水分のとり過ぎです。1日の適切な水分摂取量は身体の大きさに依存する部分が大きいので一概には言えないのですが、水分のコントロールをするだけで、むくみの症状が改善し身体が楽になるケースも多々あるようです。

2-2, むくみの症状が足だけに出ている場合

この場合は下肢静脈瘤の可能性があります。

下肢静脈瘤の他にも、血栓症、大静脈症候群、炎症性のむくみ、リンパ浮腫の可能性もあるので、一概に下肢静脈瘤の症状だと決めつけずに専門医での診察をおすすめします。

2-2, 押すとへこむむくみの場合

むくみの部分を押してみて下さい。
指のあとが残るようにへこむ場合には、下肢静脈瘤の可能性があります。

2-4, 押してもへこまないむくみの場合

むくみの部分を押してみてもへこまない場合には下肢静脈瘤ではありません。
リンパに影響が出ていて、むくんでるケースがありえます。

まとめると、こちらの表のようになります。
つまり、足に局所的に押すとへこむむくみが発生している場合には下肢静脈瘤の症状の可能性があります。

特徴 全身性 局所性
へこむ 肝臓病、心不全 下肢静脈瘤
肝硬変、女性ホルモン 血栓症
過剰水分摂取、栄養障害 大動脈症候群
薬剤性 炎症性むくみ
へこまない 甲状腺機能低下症 リンパ浮腫

3, 下肢静脈瘤の症状種類

それでは本題に入り、下肢静脈瘤の症状の種類に関して解説をしていきます。

3-1, クモの巣状

クモの巣静脈瘤とは、皮膚のごく浅い部分の細い血管に血流の停滞が発症し、クモの巣のように血管が浮き出てくる症状です。
欧米ではスパイダーベインとも呼ばれています。症状としては軽く、健康被害がないため、軽視されることが多い症状です。
しかし、クモの巣静脈瘤はそれよりも深いところにある表在静脈と密接な関係があるため、表在静脈に機能不全がある兆候を示しているとも言えます。
軽い症状だからといって油断はせずに、専門医の検診を受けることをお勧めします。

3-1-1, クモの巣状静脈瘤の症例画像

3-2, 網目型

直径2mm程度の細い静脈が膨れ上がり、青っぽく網目状に現れる静脈瘤の症状です。
皮膚の上からでも比較的はっきりと現れます。多くの場合においては膝の裏の静脈で発生することが多いため、鏡などで確認してみるといいかも知れません。症状の程度としては軽い分野に入りますので、健康被害はないと言えます。

3-2-1, 網目静脈瘤の症例画像

3-3, 側枝型(そくしがた)

側枝型静脈瘤とはふくらはぎの血管に症状が現れることが多いと言われています。伏在静脈よりも少し細い静脈に問題が出ているケースであり、前述の2つの静脈瘤と異なり瘤が大きく現れます。
健康被害も及ぼすので、治療や手術が必要となります。

3-3-1, 側枝型静脈瘤の症例画像

3-4, 伏在型

伏在静脈瘤とは症状のステージとしては最も重度なものに当たります。

症状が見られる範囲も広範囲に渡り、足の付け根からふくらはぎまでをボコボコと膨らんだ血管が蛇行するように表面に出てきます。上記3例と異なり、かなり太い血管に逆流が発生しているため症状も大きく出ます。手術が必要になることが多いです。

3-4-1, 伏在型静脈瘤の症例画像

4, 病院での検査と治療について

下肢静脈瘤の症状についての解説の次は、具体的に病院ではどのような治療方法が取れれているのか見ていきたいと思います。

4-1, エコー診察

血管に異常があるかどうかを確認するために、最初はエコーを使った検査をします。逆流がある場合にはエコーに反応があるため、その場合には下肢静脈瘤と判断し次の治療に進みます

(赤く写っている部分に逆流が見られます)

4-2, 手術をしない方法

下肢静脈瘤を発症している場合でも全てに手術が必要というわけではありません。手術が必要ない場合には、漢方薬などにより内科的な治療や、医療用弾性ストッキングを用いた保存療法などが用いられます。

4-3, 手術で治療をする方法

側枝静脈瘤や、伏在静脈瘤の症状の場合には手術が必要になります。

4-3-1, 下肢静脈瘤を治す原理

下肢静脈瘤の手術では、問題となっている血管の上流に位置する太い静脈を潰したり、抜き取ることで、そもそもその静脈自体の機能をなくしてしまいます。その静脈の機能がなくなることで、血液が下に逆流すること自体が防げるため、下肢静脈瘤はなくなります。

下肢静脈瘤治療原理

太い静脈の機能を潰してしまって、血液が今まで通りちゃんと流れるのか不安になるかもしれませんが、その血管以外にも多くの静脈があり、1本なくなったところで他の静脈を迂回するだけですので全く問題はありません。

(黄色い部分の静脈に血液が流れなくなっても迂回できる静脈は多々ある)

4-3-2, 手術方法

手術方法としては、大きく分けて4種類があります。
硬化療法、ストリッピング手術、血管内焼灼術、スーパーグルー治療に分けられます。

手術内容の詳細に関してはこちらをごらんください。

<【詳しく解説】あなたの下肢静脈瘤にあった手術方法はどれ?>
<大注目のスーパーグルー治療!下肢静脈瘤の救世主を探る!>

5, まとめ

今回は下肢静脈瘤の症状について解説をいたしました。
まずは症状別の特徴を理解してください。そして専門医での検査も忘れずに行ってくださいね!

 

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