ページトップ

日本の医師たちが驚く最先端治療を手掛けてきた
心臓血管外科医が監修するメディア

医療用弾性ストッキングと市販のストッキングの違いは?

Pocket
LINEで送る

近年ではドラッグストアやインターネットショッピングサイトでもたくさんの弾性ストッキングを見かけるようになりました。
その中には数百円で買えるような安いものから、何千円もする「医療用」と言われる弾性ストッキングまで様々なものがあります。

一体、医療用と市販のものは何が違うのでしょうか?
その違いについて専門医への取材の元、一緒に徹底分析をしていきます。

1, 弾性ストッキングの普及

最近、むくみの予防と解消効果を期待して、弾性ストッキング(サポートストッキング)を使用する方が増えています。 ドラッグストアや通販でも、「ホッソリ足」や「加圧」ストッキン グが数多く販売されています。 それだけ、機能性を高めたサポートストッキングは身近なものになってきています。 「むくみを解消し、足が軽くなる」「キュッと引き締め、足スッキリ」「足が疲れにくく、快適な履き心地」 製品ごとに、さまざまな特長や機能性がアピールされています。 多くの商品のなかで、「足のむくみやだるさを軽くする効果」や「足が疲れにくく なる効果」の商品がヒットしています。 なかでも、ここ数年来、とくに話題と人気を 集めているのが「医療用弾性ストッキング』です。 種類も様々で、ひざ下までのハイソックスタイプ、太ももまでのストッキングタイプ、腰までのパンストタイプなどがあります。 それぞれつま先があるタイプ、つま先のないタイプなどもあり、好みで選ぶことができます。

2, 医療用と市販品の違い

結論から言うと、医療用弾性ストッキングは足のむくみに効果があります。
私(専門医談)も、むくみ対策に医療用弾性ストッキングを履くことをお勧めしていますが、注意してほしいことがあります。 ドラッグストアなどで市販のものを選ぶ場合は、その違いをしっかりと理解しなければ正しい効果を得られなくなります。

 

2-1, 圧迫圧

圧迫圧とは、「足の外側からかかる圧力」です。圧迫圧は弾性ストッキングの最大の特徴で、圧力が均一ではなく、段階的に変化させてあります。 現在、圧迫圧の単位は「hPa(ヘクトパスカル)」です。 市販の弾性ストッキングに多く使われている「mmHg(ミリメートルハーゲ)」は従来からの圧力単位で、 これまでの研究や治療データがmmHgで得られています。そうした背景があるため、mmHgがよく使われているのです。 なかには、両方を併記したものもあります。

●1mmHg=1.33hPa
●1hPa=0.75mmHg

理想的な圧迫圧の設計は、足首部分がもっとも高く、上にいくにしたがって圧迫圧が低くなるような設計です。 一般的な弾性ストッキングの圧迫圧は、足首を10とするとひざ上が5、太ももが4となっています。 こうした設計がされた弾性ストッキングであれば、筋ポンプの作用が補助し、足の静脈の血流を心臓にもどす手助けをし、リンパ液の流れもスムーズになってむくみが予防されます。

 

2-1-1, 段階圧

前述の圧迫圧が、足首から上に行くに従って弱くなるような段階圧になっていることが大切です。 市販のストッキングの中には、ふくらはぎの圧迫圧をもっとも高くしているケースがありますが、これは足を細く見せるためであって 血液の流れを促進させてむくみを予防することが目的ではありません。

弾性ストッキングベノサン5000

2-2, 筋ポンプ作用の補助

最大のポイントは、「足の筋ポンプ作用を補助し、作用を高める」ことです。 医療用弾性ストッキングでは、 足首の圧迫圧が一番高く、上に向かっていくほど圧 迫圧が低くなる理想的な段階圧が計算されていますので履いているだけで足の筋ポンプ作用と同じ効果を発揮します。 足を少し動かしただけでも、筋ポンプ作用はさらにパワーアップして、足の血液がギュッギュッと上へ押し上げられていきますので、リンパ液の流れもよくなり、足のむくみ解消に役立ちます。

2-3, 血管からの水分の染み出しを抑える

足のむくみの原因は、静脈側の毛細血管からしみ出した水分(組織間液)です。 毛細血管の流れが悪くなると、血管内の血液量もふえるので、血管内の圧力が高まり 必要以上の水分が押し出されてきてしまいます。また、 毛細血管の血行が悪いと、水分の再吸収もスムーズにいかなくなります。 医療用弾性ストッキングを履くと、足全体がしっかりと圧迫されます。毛細血管も 広がりにくくなり、血行がよくなります。 また、毛細血管から必要以上の水分が出てこなくなると同時に、粗織間液の吸収も促進され、足が自然とスッキリしてきます。 市販のサポートストッキングと履き比べ てみると、効果の違いに驚かれるはずです。

 

3, 医療用弾性ストッキングの正しい選び方

最近では、ネットでも医療用弾性ストッキングの購入が可能となっています。ネットはうまく使えば便利なものですが、注意しないと製品選びで間違えがちです。 選び方を誤ると、期待する効果が得られないばかりか、逆にむくみがひどくなったり、痛みが出たりしかねません。さらには、合併症を併発する恐れもあります。 ここでは正しい選び方として3つをご案内したいと思います。

3-1, タイプ(長さ)

まずは長さです。 代表的な長さは、 ひざ下までのハイソックスタイプ、太ももまでのストッキングタイプ、パンストタイプで、それぞれにつま先のありとなしがあります。 ひざ下までのハイソックスタイプ、太ももまでのパンストタイプなどは、ショート とロングの2サイズが用意されている製品もあります。 日常的な足のむくみやだるさの解消には、ひざ下までのハイソックスタイプがお勧めです。これで、ひざ下とひざ上の血行が十分よくなります。

 

3-2, サイズ

市販のサポートストッキングに比べて、多くの種類が用意されています。足首やふくらはぎなどの太さに応じてS、M、L、XL、XXLなどが用意されているので、 自分の足にぴったりフィットするものを選ぶことができます。 着用部をしっかり圧迫するために、実際に自分の足首の太さやふくらはぎの太さを測り、もっとも適したサイズを選ぶことが大切です。 男性の場合、市販品ではサイズが小さい、使いにくいという声をよく聞きます。医療用弾性ストッキングには男性向けの大きなサイズも揃っていますので、ぜひ試していただきたいと思います。

 

3-3, 圧迫圧

医療用弾性ストッキングは、足の血行改善に最適な圧迫圧設計となっています。 圧迫圧の基本設計は、足首の圧迫圧を10として、ふくらはぎ部分では7、ひざ上が 5、太ももでは4です。市販の一般的なサポートストッキングより、ふくらはぎ部分と太ももがやや高くなっています。 これ以外にもさまざまな圧迫圧のタイプが用意されています。 圧迫圧を考える際には、むくみの程度も考慮したほうがいいでしょう。 むくみの程度の強い人が、圧迫圧の高いものを履けば、 それなりの効果があらわれ ます。しかし、むくみの軽い人が圧迫圧の高いものを履いても、効果はないうえ、逆に痛みを感じることがありますので、注意してください。

 

4, 弾性ストッキングの正しい履き方

選んだ商品がどれだけ正しいものだとしても、履き方を間違えてしまっては元も子もありません。 弾性ストッキングの正しい履き方につ<新常識?弾性ストッキングの正しい履き方はこれだった!>いてはこちらをご覧下さい。

 

5, 保険適用の弾性ストッキング

リンパ浮腫の場合、医療用弾性ストッキングは保険の適用範囲内となることがあります。 リンア浮腫の場合には、医療用弾性ストッキングを使った保存療法の中の圧迫療法が主軸の治療方法となるため、 医師からの指示で着用する医療用弾性ストッキングには保険が適用されるのです。

 

6, おすすめの弾性ストッキング

以上のことを踏まえて、おすすめの医療用男性ストッキングと市販の圧迫ストッキングをまとめましたので、 ご興味のある方はこちら<医療用から一般用まで!おすすめ弾性ストッキング10選!>からどうぞ。

 

7, まとめ

医療用弾性ストッキングと市販の圧迫ストッキングの違いについてまとめました。 それぞれにメリットがありますが、ご自身のむくみの状態に合わせて選ぶことが不可欠です。 正しいものを選んで、むくみ解消に役立ててくださいね。

Pocket
LINEで送る

関連する記事

医療用から一般用まで!おすすめ弾性ストッキング12選!

医療用から一般用まで!おすすめ弾性ストッキング12選!

153,260ビュー

【使用者の声多数!】身体がすっきり♫むくみ解消グッズ15選

【使用者の声多数!】身体がすっきり♫むくみ解消グッズ15選

52,116ビュー

【保存版】オフィスが冷房で寒い…そんな時のお悩み解決グッズ15選!

【保存版】オフィスが冷房で寒い…そんな時のお悩み解決グッズ15選!

18,221ビュー

むくみ解消サプリおすすめランキングTOP15

むくみ解消サプリおすすめランキングTOP15

8,769ビュー

冷え性の方必見!おすすめのサプリ10選

冷え性の方必見!おすすめのサプリ10選

6,192ビュー

このサイトについて

mukumi.jp (以下「当サイト」という。)は、株式会社医学新聞社 医療情報部(以下、「当部」という。)によって監修、管理、運営しております。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

詳しくはこちら