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要注意!40歳以上の約半数が発症!?足の血管が浮き出る病気

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足に浮き出てくる血管。
特に健康に被害があるような気はしないけど、なんか気になる…
実は大きな病が隠れているかもしれません。

1.足の血管がボコボコと浮き出る原因

皆さんは、夕方になると足の血管が浮き出る、もしくは傷んで気になる、そんな方はいらっしゃいませんか?特に痛くはない場合も、浮き出た血管は見た目が悪いし、気になってしまいますよね。

原因は様々で加齢による皮膚の衰えにより皮膚が薄くなって出てくる場合や、個人差がありますが、痩せ型で皮下脂肪が少ない場合もあります。
しかし、以下のような特徴がある場合は、実は血管の内側で起こる病気の可能性があります。

・若い時よりもふくらはぎの血管が透けて見える。

・足にボコボコとこぶ状の盛り上がりがある。

・蛇行したミミズのような盛り上がりがある。

・クモの巣を張り巡らしたような形状で、細かく静脈が浮き出る。

・血管の浮き出しだけでなく、むくみが続く、こむら返りがよく起きる。

では、何故足の血管がボコボコと膨らむのでしょうか?

 

その原因は、足の肌の更に内側、血管、その中でも「静脈」にトラブルが起きている場合があります。静脈の役割は、ご存知の通り、動脈が運んだ血液を心臓に戻す働きです。
しかし、何らかの原因でこのポンプの働きが故障してしまうことがあります。
特に足の場合は心臓から最も遠い場所から重力に逆らって血液を戻さないといけません。

下へ下へと起こる、血液の逆流を防ぐ弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流してしまうために血管内に溜まり、その結果、血管がボコボコと膨れてしまうのです。

この膨らみのことを静脈瘤と呼び、足に起こる静脈瘤の事を「下肢静脈瘤」と呼びます。
この足の血管特有のキーワード「静脈弁」は、下肢に集中しています。

膝の裏や足の付け根などは特に、血管の合流地点で負荷がかかるため、壊れやすい場所とも言えます。これが長期に渡ると、皮膚が黒く炎症する恐れもあります。

また、特に症状を感じない人もいて、何年も放置している人も多いのですが、中には、体のだるさや、しょっちゅう足がつる、痛みやかゆみなどが続いてつらい、という症状を感じる人もいます。

下肢静脈瘤は急激に進行する病気ではありませんが、勝手に治る病気では決してありません。

しかし、きちんと早期から治療をすれば、見た目も綺麗に、すっきりとした健康な足を取り戻すことが可能です。足の血管のボコボコを見逃さず、しっかりと向き合って、解消していきましょう。

2.部位によって違う!足が痛む2種類の病気の可能性

足に最近鈍痛が走る、けれどもそこまで血管が浮き出ていない。

ここまでは、足の血管が浮き出る場合の原因について、お伝えしてきました。
基本的に、下肢静脈瘤は見た目で分かるような血管の浮き出しが特徴ですが、実は、人によっては血管の浮き出しが少なく見えるようでも、下肢静脈瘤の可能性があります。

では、どのようにチェックを行えば良いのでしょうか。その鍵は足の痛みの部位に関係があります。
ここからは、足の部位によって異なる病気について、解説していきます。

 

2-1.膝上の場合

足の痛みの原因は必ずしも静脈にあるとは限りません。

下肢静脈瘤とよく間違われる足の症状には以下のようなものがあります。

 

2-1-1.下肢静脈瘤と間違われる症状例-坐骨神経痛-

このような症状の場合は、もしかしたら、坐骨神経痛の可能性もあります。

坐骨神経痛には、腰をかがめると痛む「ヘルニア型」、腰を反らすと痛む「狭窄型」、「混合型」の3種類があります。坐骨神経痛になると、下半身の広範囲で痛みや痺れが起こり、脚力が弱くなったり、転倒しやすくなったりといった症状があります。


2-1-2.
坐骨神経痛と下肢静脈瘤の部位の違い

下肢静脈瘤は主に血管の圧がかかりやすい膝裏、ふくらはぎ、前すね部分などの膝周辺から下肢にかけて痛むことが多いのですが、坐骨神経痛は下半身の広範囲に及んで痛むため、太ももや足の上部の場合は、こちらの病気の疑いにも目を向けなければいけません。

座骨神経痛の疑いがある方は整形外科や神経外科にて検査をしてもらいましょう。

 

2-2.膝下の場合

では、どうやら膝下が痛む、しびれるけれども足のボコボコはない、という方はいかがでしょうか。

実は、稀に下肢静脈瘤で血管が膨れ上がっていても、見た目には出てこない方がいらっしゃいます。症状が軽症の場合や皮下脂肪が厚い方はこのようなケースもありますので、以下のような症状が無いかチェックをしてみてください。

【血管の浮き出し以外の下肢静脈瘤の症状】

・膝から下に、紫色をした網目状の細い血管が透けて見える。

・脚がむくむ(左右のむくみ方が違うこともある)。

・脚が重い、だるいと感じる。

・夜中に足がつることが多い(こむら返り)。

・ふくらはぎがチクチクする。

・くるぶしの周りにかゆみがある。

・脚がほてる。

 

他にも足を押すことで、自分でできる簡単なチェック方法があります。

詳しくは、<【徹底解剖】本当は怖い下肢静脈瘤!その原因と予防法を探る>をご覧ください。

3.下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤には、膨張する血管の皮膚からの位置や血管の太さによって、「クモの巣静脈瘤」、「網目静脈瘤」、「側枝静脈瘤」、「伏在静脈瘤」の4種類に分けられます。

すべての下肢静脈瘤に治療が必要とは限りませんので、専門医の診断を仰ぎましょう。

4.下肢静脈瘤になりやすい人とは?

 

 

40代以上の女性の半数がなると言われる「下肢静脈瘤」。
ではなりやすい人はどんな特徴があるのでしょうか。大きく以下の3つの傾向に分類されます。

 

4-1.長時間の立ち仕事

美容師・理容師・調理師・販売員・教師・看護師など、同じ姿勢で立っている時間が長い仕事に従事している方は下肢静脈瘤が発症しやすいようです。

また、毎日のルーティンで、生活環境を変更しづらい事もあり、進行もしやすいとされています。

 

4-2.妊娠・出産

妊娠中や出産後に下肢静脈瘤ができる女性は少なくありません。

特に、1人目よりも2人目、3人目というように妊娠・出産の回数が増えるほど下肢静脈瘤になる割合が高くなっています。

 

4-3.体質

遺伝的体質により、下肢静脈瘤になりやすい方もいます。

なんと両親のうちどちらかが下肢静脈瘤の場合は、約90%の確率で子供へ遺伝があると言われています。親族に下肢静脈瘤の方がいる場合は、日頃から足の血管に注意を図り、気になる症状があれば早めに血管外科へ相談することをお勧めします。

 

5.下肢静脈瘤になってしまったら

もしかしたらこの足の血管の浮き出しは、下肢静脈瘤かも・・・。

可能性がある方は、どんな種類の静脈瘤なのか、また治療が必要なのか、静脈瘤の専門クリニック、もしくは血管外科・心臓血管外科・形成外科・循環器科で検査をしてみましょう。

 

5-1.病院について

血管のボコボコが気になるということで、皮膚科や美容外科へ受診される方もいらっしゃいますが、下肢静脈の診断は、主に心臓血管外科で、下肢静脈エコー検査によって行います。

その上で、治療が必要なのか、どういった治療をすべきかによって、場合によっては自宅での治療で済む場合もありますし、手術が必要な場合もあります。

まずは下肢静脈瘤の専門検査を行える、特化医療機関を探しましょう。

お勧めの専門医療機関については、<【ドクター推薦】下肢静脈瘤の専門病院 10選!特徴まとめ>をご参照ください。

 

5-2.治療について

下肢静脈瘤の治療方法は症状の程度によって様々です。

以下に主な治療法について記載いたします。

 

5-2-1.手術が不要な場合

弾性ストッキングや包帯による圧迫治療

漢方薬などによる内科的治療(むくみの軽減)

 

5-2-2.手術を要する場合

・ラジオ波(保険適応)治療

・血管を焼く最新のマイクロパルス波レーザー治療

・血管を焼かないタイプの最新治療(スーパーグルー治療

手術の中でも、最も体への負担が少なく、時間も短いものがスーパーグルー治療となります。

下肢静脈瘤の自覚症状に悩んでいる人は、早めに受診して適切な対処を始めましょう。

 

6.日頃からできる!下肢静脈瘤の予防法

立ち仕事をする時は、足がむくまないように極力足首を回すなどの注意を心がけ、血流が滞らないようにしましょう。

とはいえ、こう言った職業の方は、どうしても避けられないようにも思われますよね。
最近では履いて過ごすだけで予防できる、医療用弾性ストッキングなども市販で手に入るようになっていますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。

<医療用から一般用まで!おすすめ弾性ストッキング10選!>

 

また、適度な運動が大事です。
エレベーターを使わずに、階段を積極的に使って、上り下りするのも良い方法です。

もう一つの防ぐ方法として、寝る時に足を高くする方法もあります。
これは、足の疲れも取れて一石二鳥です。

 

さらに、とっておきの予防法に、意外なことに「貧乏揺すり」が挙げられます。人に見られるのは抵抗があるかもしれませんが、効果的な対処法ですので、オフィスでのデスクワークなどの方は、ぜひお試しください。

注意していただきたいのは、これらのエクササイズはあくまで症状の進行の予防にすぎず、壊れた弁を治してはいるわけではありません。症状が「よくなる」と「治った」とは違います。

心配な方は専門医療機関への相談をお勧めいたします。

7, まとめ

このように、足の血管が浮き出る原因は様々で、病気の可能性もはらんでいます。
見た目が気になる場合も、そうでない場合も、きちんと向き合い、正しい情報を得た上で、心配な方は早めの対策を行なっていきましょう。

 

 

 

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